2016年5月15日日曜日

与那国島(1)

3/25

仲間が寝ている中、お先に失礼してタクシーでフェリー発着場へ。起きれなかったらまずいと思って結局ほとんど寝ていなかったのに、ここから初めての一人旅なので緊張と楽しみで眠くなんてありません。待合室で久々にテレビを見て、ここ一週間ほとんど世間の出来事を知る機会がなかったな、と思いました。
フェリーは5:50奄美発、19:00那覇着。酔い止めも飲んで、あとは寝るだけ!と思いつつも、久々の(14年ぶり?)のフェリーなのでちょっとワクワク。外に出て海を眺めてみたり、売店に行ってみたり、ウロウロしてみましたがやっぱり眠くなったので二等船室にゴロン。あら、案外居心地いいじゃない。

 旅の疲れを癒すには十分すぎました / iPhone 5S


昼過ぎに船内レストランで安いカレーを食べてみましたが、揺れるところでの食事もなかなか面白いもんでした。酔いに強い体質で良かった~。

到着は夜なので那覇で一泊。宿のロビー前で外国から来た旅行客のお兄さんとサッカーを見ながら、明日の行動予定を反芻。明日はシビアな乗り継ぎなので気をつけねば。

翌日、6:00前に那覇空港前へ到着。直前に知ったのですが、那覇空港は夜は閉鎖してるんですね。この日一番最初の客でした。
8:15、石垣島。ここからが問題で、石垣港へはバスで移動なのですが、飛行機を降りてからバスまでの時間はわずか。計画時から「ここで預け荷物がすぐ来なかったら詰みだな・・」と思っていました。しかし幸いにも荷物はすぐ流れてきて難なくバスへ。ふー、良かった。バスから初見のコウライキジが見えたので、思わずニヤけました。

離島ターミナルバス停で下車し、足早に港の対岸にある船着き場へ。そう、西の果てへのフェリーは、本来の離島ターミナルの反対側にあるのです。行く前にちゃんと調べといて良かったと心底思いました。

さて、いくら酔いに強い体質といっても、これから乗るのはゲ●船と名高い「フェリーよなくに」。出航前に時間を考えて酔い止めを飲み、和室に自分の場所を確保し、体を進行方向と平行に向けて寝転がってスタンバイ。
10:00、ついに出航、さぁこい!

二時間半ほど経った頃でしょうか、何気なく窓の外を見ると、船のすぐ横を並行して飛ぶ大きな鳥がいるのに気付きました。「きたー!」と心の中で叫びながら、レインコートとカメラを持って外へ。久々のカツオドリとの対面でした。波が高く船が大きく揺れ、海水がひっきりなしにかかってきますがお構いなしに撮影。

こんなに近くで見たのは初めて!/ Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f/4S(IF)

はじめは1羽だったカツオドリは最大で12羽まで集まってきました / iPhone 5S

そんなことをしているうちに波は徐々に収まり、ついに今回の最終目的地、日本最西端の与那国島が見えてきました。ついに来てしまったなぁ、一人でも来れたなぁとしみじみ。

レンタカーを借りて(送迎車がそのまま今回借りるレンタカーだったのには内心笑いました)、日没まで少しあるのでどこに行こうと考え、やはり一番期待していた東崎へ向かうことにしました。
東崎へ向う途中、道端からこちらに驚いてバッと飛び立つ鳥影。その特徴的な翼の模様に思わず「ヤツガシラ!」とまたもや心の中で叫んでしまいました。とにかく日没まで時間がないので車道を歩く馬を避けながら灯台の下まで行くと、なにやらチドリ系の鳥の群れが落ち着きなく飛んでいました。まさか・・・と思いとりあえずシャッターを切って確認。「オオチドリ!」、春の与那国3セットのうち2つをあっさり確認。幸先が良いとルンルンで今回の宿へ向かいました。

この時は17羽確認。しれっとムナグロが混ざっていたのがおかしかったです / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f/4S(IF)

宿に行くとおかみさんが開口一番、「バイトしない?」。なんでも、自衛隊の入隊式が近々あるらしく、関係者が多く泊まっていること、前から働いていたお手伝いさんが急にいなくなったことで人手が足りていないんだそう。とくに断る理由もなかったし、割り引いてくれるというのでこちらもokして、まずは明日の朝ごはんの手伝いをすることになったのでした。
明日はどんな出会いがあるのだろう。奄美は色々と散々だったけど、未知の島で好スタートを切れてわくわくしながら一週間ぶりの布団に潜り込みました。


つづく

2 件のコメント:

  1. カツオドリにオオチドリかあ。俺も大学時代に鳥見を始めていたらなあ。まだチャンスがないわけではないが。

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    1. 過ぎたことを悔やんでもしょうがない。だから、「ここで行かないでいつ行く!」と思い切って行って良かったと思う。チャンスがあるうちに、行きたい場所に行くべきだね。与那国で見た鳥はかなり独特なので他で見るのが難しいかもしれない。カツオドリは小笠原航路で見れるけど。

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