2016年6月13日月曜日

与那国島(3)

3/27

チョウセンウグイス。やや赤みが強いような / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f4S(IF)

この日も久部良ミトからスタートして、西側を散策。
昨日声だけだったムジセッカの姿をなんとか目視。これは写真に収めるのは至難の技だ・・・と思っていると「ホーホキャッ」と寝ぼけたさえずりが聞こえてきました。声の主はウグイスですが、与那国では亜種チョウセンウグイスなのでちょっと嬉しい。色やプロポーションがかなり違うように見えました(センニュウ類に近い感じ・・・?)。
粘っろうかと思っていると、大きな観光バスが登場。ああ、これが某探鳥ツアーのバスか~。「何かいました?」と窓から雑誌などで見覚えのある顔が覗いたので「ムジセッカです(おかげで飛んだけどね!)」と返答。これは退散した方が良さそう。

グエ!となんとも可愛くない声でなくのはシロガシラ。至るところで見られます。でも色は結構きれい
/ Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f4S(IF)

シマアカモズ。ちょっと子供っぽく見えますが、繁殖しているのでしょうか / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f4S(IF)

バスから逃げるように港に向かうと、芝生にヤツガシラを発見。近くに車を止めて様子を見ようとするとまたさっきのバスが!ヤツガシラを目ざとく見つけられてしまったのでここも退散。同じバーダー同士なのであまり悪く思いたくないのですが、やれやれですね。港には1羽佇むウミネコのみ。

港に一羽のウミネコ。仲間とはぐれてしまったのか、どこか寂しそう
/ Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f4S(IF)

せっかく来たからには、と日本最西端の石碑で自撮りなんかして、ぶらぶらと車を走らせていると突然のスコール。島は変わりやすい天気だこと、と呑気に車の中で待機。
雨が止んだので昨日覗いた田んぼをチェックしましたが、昨日いたシギチの多くは不在で、タカブとシロチのみ。ただ、居ると聞いていたアカガシラサギを発見。まだ冬羽の個体でしたが奥にいるので粘ろうかと思った矢先、またバス。うーん今日は完全に行動パターンが被っているなぁ。

ジョウビタキも至る所で見られました。愛想の良かったオス/ Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f4S(IF)

亜種リュウキュウメジロ。腹が一様にグレーであることが本土のメジロとは違いますね
/ Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f4S(IF)

飛んでからその存在に気づくタシギ。他のジシギも疑いましたがやっぱりタシギ / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f4S(IF)

バスを振り切るように東崎へ。与那国に限らずですが、島の道路はとても走っていて気持ちが良い。西の端から東の端まで15分くらいしかかからないけど、好きな曲をかけて気分を上げよう。制限速度以上を出すのはやっぱりみんなレンタカー。
車を止め、牧場の端まで行ってみる。ここにポツンとある古びたお手洗いに入ってみましたが、個室のドアは閉まらないみたいだし、もちろん水洗でははいし、なかなかワイルドでした。付近にはホオジロハクセキレイやムネアカタヒバリの小群と、なにやらNHKのカメラ。与那国まで来たからには気にしていられないので、牧草地に腹ばいになって撮影。もしかしたら変な姿がテレビに映ったかも?(笑)

すごいところにある / iPhone5S

一方のオオチドリの方は不在のようで、暇になったのでどうしようかと思っていると、昨日のおじさまバーダー隊が登場。「どうですかね~」と話しかけると、開口一番「クロウタ見た?」。「えっ、出てるんですか!」とすかさず食いついてしまいました。他にも、知らない珍鳥情報をたくさんゲット。いやー、これぞ離島って感じ!おじさま方に別れを告げ、急いでクロウタが出ているという場所へ向かうことに。

現地につくと、やはり数台が張り込んでいる様子。スペースがないので離れたところにとりあえず車を置き、様子を伺うと、同じようにスペースにあぶれた鳥屋ご夫婦が。しばし話をして、先客が抜けたところで車を横付け。いたいた、どうやら二羽いるみたい!これは素晴らしすぎる・・・と必死にシャッターを切りました。先に離脱したご夫婦は帰り際「グッドラック!」のジェスチャー。こういう粋な振る舞いができる人はかっこいいな~と地味に感激してしまいました。またどこかであえるかな。

クロウタを探していたら出てきたイソシギ / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED 300mm f4S(IF)

クロウタドリはとてもシャイで、前に出てくるシロハラやアカハラには混ざらず出たり入ったり。日没を迎えたので明日の早朝に懸けることにしました。


つづく