2016年12月15日木曜日

小笠原2

今回の旅での個人的な最大の目標は、アカガシラカラスバトを見ること。母島二日目は、1日この鳥を探し回ることにした。
とりあえず、ということで山に登ってみる。登山口までの街でヒヨドリ、メジロなどを観察し、本土のものとの相違点を探した。足元をみると、あちこちにアフリカマイマイがいる。こちらは小笠原で大繁殖している外来種。天気が悪いせいか、昨日よりも多い気がした。
登山道は植物が繁茂しており、非常に湿気が高かった。汗がなかなか蒸発してくれないので、みんなあっという間にべとべと、カラスバトも見つからないのでなかなかしんどい。
山頂までやっと半分くらい来たところだろうか。急に視界が開けた場所に出た。見下ろすと一面に鬱蒼とした常緑樹の森が広がっている。水平線も見える。やっと「なんだかすごいところに来てしまったなぁ」という実感が湧いた瞬間だった。風がとても気持ち良い。

SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM

メジロ。小笠原のメジロは、亜種シチトウメジロと亜種イオウジマメジロの交雑個体群らしい。本土のメジロとの識別は困難。撮ってから気づいたが、尾がない! / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

しかし、山頂まであと500mというところで急に雨が降り出した。とりあえず屋根のある休憩所に避難し、先に行くか、引き返して下山するか相談。「せっかくここまで来たんだから、上まで行くしかないでしょ!」と誰かが言う。よし、頑張りますか。
山頂に着く頃には雨は収まり、霧が晴れてくれたので幸いにも四方を海に囲まれた景観を望むことができた。カラスバトは見つからないけど、登ってきてよかった!
感動もつかの間、レンズを交換しようとしたら、美しい景色は再び霧の中に。残念ながら写真に収めることはできなかった。あらら。

カツオドリ / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

下山後は、車を走らせ港や運動場などのポイントを回った。港には何度も繰り返しダイブするカツオドリが1羽。なんども目の前を飛んでくれて、サービス満点だった。他にはムナグロ、キアシシギ、チュウシャクシギ、キョウジョシギなど。特にムナグロはだいたいどこでも見ることができた。珍しい種類がいないかチェックするが、残念ながら不発。御幸之浜では後輩が立派なヒライソガニを見つけた。

荒地をチェックしていると飛び出してきたのはチュウシャクシギ/ Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

ムナグロonヘリポート / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

グァバの木にはメグロとメジロが集まっていた。落ちていた実を舐めてみると、なるほど、これは美味しい / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

ヒライソガニ。立派な格好をしているのに、非常に臆病 TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1

朝通った登山道入り口付近で、大きなカエルの干物がよく見られたので、夜になってから探索に出てみた。思った通り、道路のあちこちにいるわいるわ!特定外来生物のオオヒキガエル。
ずっしりとしたオオヒキガエル。外来種を含めると、日本のカエルの中ではウシガエルの次に大きなカエルだろう
 TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1

ホオグロヤモリ TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1

自販機は格好の狩場 TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1

他にも、オガサワラヤモリ、ホオグロヤモリ、交接するアフリカマイマイなどを観察。夜間探索は外来種のオンパレードであった。


つづく

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