2016年7月4日月曜日

与那国島(4)

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昨日日没でタイムオーバーとなったクロウタドリを抑えるため、朝食前にこっそり宿を抜け出しました。
予想に反してポイントには誰もおらず、しめしめと車を止め、窓を開けてスタンバイ。ここは堆肥置き場になっているので虫が多いのか、すぐに数羽のハクセキレイがやってきました。それもほとんどがホオジロハクセキレイ。こんな贅沢して良いのだろうか!と窓のすぐ下まで来る彼らを撮影していると、堆肥の山の陰に動く黒い影。待ってました!クロウタドリ。今日も2羽いるようで、相変わらずシャイですがじっくり撮らせてくれました。やったー!

 話では雌雄と聞いていましたが、褐色の個体はオスの若鳥のようです。わかりづらいですが手前のアカハラにくらべかなり大きいことがわかります / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

 オス成鳥は木にも止まってくれました / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

こちらが若鳥 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

クロウタドリが隠れている間は、手前に降りてくるホオハクやツメナガセキレイ、ギンムクドリなどに相手になってもらいました。中でもギンムクドリは20羽ほどの群れですぐ近くに降りてきて、大サービス。正直奄美であんなに苦労したのが馬鹿みたい。ここで初めて気づいたのですが、ギンムクドリの口の中って黒いんですね。ムクドリにはない深い光沢や流れるような羽毛にうっとりしてしまいました。

ギンムクドリは堆肥をほじくってました / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

さらに、ホオハクの中に気になる1羽が。過眼線がないのは周りの個体と同じですがどうも背中が一様に薄いグレー。「これはシベリアハクセキレイではないか?」手持ちの図鑑には背中のグレーは腰まできれいに続くとあるのでとにかく後ろを向いた時にシャッターを切りました。その場では断定できませんでしたが、ツイッターで知識人の皆様にシベリアで良さげとの意見をいただいたので亜種シベリアハクセキレイということにしました。

背から腰にかけて一様に薄いグレーの亜種シベリアハクセキレイ / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

こちらは多数派の亜種ホオジロハクセキレイ。結局滞在中に普通のハクセキレイは一回にしか見かけませんでした
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

1羽だけ混じっていたツメナガセキレイ / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

お昼ご飯を食べて車内で昼寝をしていると、二日目に名刺交換した方からサンカノゴイの情報が!あわてて駆けつけましたがすでに草の中に隠れた後。1時間ほど待機してみましたが結局姿を現さず・・・。

マミジロタヒバリ。タヒバリというか、ヒバリに似ている気がしました / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

荒れ地にいたノビタキ。珍しい種かと一瞬疑ってしまいました / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)


セッカの止まり木を乗っ取ったシロガシラ / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

夕方、比川の集落をうろついていると、桑の実を食べるヒヨドリとコムクドリを見つけました。亜種タイワンヒヨドリは国内では与那国でしか見られないので写真を撮ろうとすると、コムクが飛び立った先にカラムクドリが!いるという情報は聞いてましたがこの時が初見となりました。虹彩が白くでぎょろっとした目がかわいいですね。

右の2羽はコムクドリ。桑の実で顔が赤く染まっていますね / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

帰り際に再び出ていることを祈ってサンカノゴイがいたという水田へ。やはり姿を拝むことはできませんでしたが、オオムシクイと「ポァ~」というオオクイナの声をキャッチ。


「何が出てもおかしくない!」というドキドキ感を大いに感じることができた一日でした。

つづく

2 件のコメント:

  1. すごいね。見たことのない鳥ばかりだ。

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    1. そう、ここでしか見れない鳥が沢山いる。時期が時期だから、バーダーもちらほら見かけたよ。
      でも、それとおなじくらい、「本土で見つけたらちょっとラッキーな鳥」が見やすいのも魅力だと思った。セイタカシギ、アマサギ、タカブシギ、アカアシシギ、アカモズ、ツメナガセキレイ、ムネアカタヒバリあたりはド普通種。カラスはいない。感覚がおかしくなるよ。

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